設備
MAQUET社製 手術用無影灯
光の品質、色の再現性、熱処理、形状など細部にわたり術者のニーズに応えた手術用無影灯。
すべての色が自然なかたちで再現され、微妙な赤色、黄色の違いをも見分けることができるので、長時間の手術でも目に負担をかけずに赤色組織を見続けることができます。
このような、こだわりの無影灯設置により、より安全で安定した手術が可能となっています。
マルチスライスCTスキャナ
ヒトの医療現場ではよく知られているCTスキャナー。グレイス動物医療センターでも人体用のマルチスライスCTスキャナーを導入しております。CTスキャナーは、エコー検査では分からない頭部疾患、腹部疾患、骨の異常、肺、腫瘍、椎間板ヘルニア等の診断に威力を発揮します。画像を3Dで処理することで患部が立体的に見え診断しやす区なると同時に、飼い主様にも状況を把握してもらいやすくなります。腫瘍の状態をより正確に把握することが出来、手術計画をより正確に行うことが出来ます。
マルチスライスCTスキャナのメリット
●患部を立体的に確認でき、飼い主様に明確に説明できます。
●開腹しないでも患部の状況が把握しやすいため、より正確な手術計画がたてられます。
●軟部臓器や骨などの堅い部分の診断に適しています。
超音波画像診断装置(エコー)
ヒトの医療現場ではよく知られた、エコーです。小さな動物の身体の中にある異変を見つけ出すことができる性能を備えた超音波診断装置はまだまだ普及していないのが現状です。
しかし、この装置は、目の奥にある網膜、血管を流れる血液の動き、胃の壁や腸管の構造までハッキリと映し出すことができます。
動物たちの体に痛みを与えることなく、多くの情報を得ることができます。
超音波画像診断装置(エコー)のメリット
●臓器の状態を鮮明に見ることができます。
●臓器の動きを確認することができます。
●血流などの流れを確認することができる。
●軟部臓器の診断に適しています。
消化管内視鏡医療機器
消化管電子内視鏡。いわゆる胃カメラと言われるものです。最新機種を新たに導入いたしました。
例えば、異物を飲み込んでしまった場合、従来でしたらお腹を切開する必要がありました。しかし、内視鏡を使えば切開せずに取り出すことができます。その他、原因が分かりにくい嘔吐や下痢の検査、高齢動物の胃ガン検診、大腸ガン検診にもその力を発揮してくれます。
内視鏡のメリット
●病変部位や治療効果を目視によって確認でき、飼い主様に明確に説明できます。
●開腹しないで異物を除去できます。(対象によっては除去できない異物もあります。)
●開腹しないで消化管内腔の観察、組織採取が可能です。
●内視鏡検査で観察される所見は、レントゲン検査や超音波検査(エコー)では得られない重要な情報になります。
内視鏡の注意点
●手術時ほどの深い麻酔ではないにしろ、内視鏡検査には全身麻酔を必要とします。
●内視鏡検査が必要になった場合は獣医師とよく相談の上、検査を行います。
超音波血管凝固装置
例えば手術時に血管を止血するときに、今までは糸で結んでいました。糸と行っても生き物にとっては「異物」。場合によっては拒絶反応を起こすこともあります。しかしこの装置を使えば、血管を凝固して止血するため、異物は残りません。また、短時間で作業を終えることができますので、手術時間の短縮が図れ、動物にも優しく、術者のストレス軽減にもなります。
超音波血管凝固装置のメリット
●体内に異物を残さず手術ができる。
●手術時間が短縮される。
高性能電気メス ERBE VIO
上記の超音波血管凝固装置の、さらに止血能力の高装置です。超音波血管凝固装置で対応出来る血管よりも、さらに太い血管に対応できます。
超音波血管凝固装置のメリット
●体内に異物を残さず手術ができる。
●超音波血管凝固装置よりも太い血管を止血するときに使う。
●手術時間が短縮される。
超音波メス
腫瘍の摘出手術をするときに、血管は残して細胞を超音波で破壊して吸引することができます。血管の絡まった腫瘍を切除する場合、今までは電気メスで慎重に手術していたのですが、この装置を使うことで、腫瘍を乳化(溶かす)し細胞を吸引することが可能になる。それにより、血管が守られ、出血のリスクを最小限にとどめることができます。
超音波血管凝固装置のメリット
●手術時に血管を傷つけるリスクを軽減できる。
●手術時間が短縮される。
WAKO Drihemat system COAG 2V
血液が止まりやすいかどうかを検査する装置です。手術時は、予め止血能力がどの程度かを検査しておくことで、手術のタイミングをはかることができます。また、重度の感染症やショック時の血管内凝固がどの程度発症しているのかを見極めることが出来るため、症状にあわせた適切な処置ができるようになります。
超音波血管凝固装置のメリット
●急性膵炎などの重度の炎症、感染症に適応します。
epoc
血液中の二酸化炭素と酸素濃度、電解質とpH濃度(酸性〜アルカリ性やミネラルイオンバランス)を検査する装置です。身体の状態に最適な点滴や処置をすることが可能になります。
高性能麻酔機ドレーゲル Fabius Tiro
手術時、数100g程度の小さな動物から、数10キロの大型犬まで、安全な麻酔管理が出来る機械。小さなペットにおいて、安全性が非常に高まりますので、今まで手術が不可能だった動物にも手術を行える可能性を高めます。
手術用パワードドライバー
特別な性能を持った整形外科手術機器の一つです。整形外科手術を行う際に少しのずれも許されない状況に於いて、この機械の精度には驚くものがあります。
ダックスフンドなどに多い椎間板ヘルニア手術の際、脊髄神経に極めて近いところの骨を削り取ることをします。その際この機械は、ずれを起こすことなく正確に脊髄神経に近づくことを可能にしてくれます。
生命維持モニター
麻酔中の動物の状態を知るための機械です。心電図、呼吸数はもちろんのこと、血液中に含まれている酸素や二酸化炭素の量を見ることが出来て、そのバランスを一定に保つことが出来ます。さらに、吸入したガス麻酔をどれだけ呼出しているかを見ることにより、ガス麻酔が余分に体に留まることを予防します。その結果、心臓に負担がかかることを防ぐことが可能となり、最小必要限度の麻酔濃度で手術をおこなうことが出来ます。
小動物高濃度酸素集中治療室 (ALTS ICU SYSTEM)
高濃度の自動酸素吸入や温度湿度の厳密な自動調節ができ、酸素濃度と体温を適正に管理できます。
循環器疾患はもちろん、手術後、急患時の酸素治療などに効果的です。
全自動血球計算機
体の中で起こっている異常を見つけ出すためには、血液検査を行う必要があります。貧血を起こしているのではないか、感染を起こしているのではないか、
肝臓や腎臓が悪くなっているのではないか、一刻を争う緊急の状況に於いて、即座に検査結果を出し、診断、治療を行うことが出来ます。そして、救命率を飛躍的に向上することが出来ます。
高性能電気メス
従来のものより高性能で止血力、切開力はすばらしものがあり、手術時間の短縮が図られ動物にも優しく術者のストレスの軽減になります。
犬用炎症性C反応タンパク測定装置
【Arrows Laser CRP-2】
急性の炎症が起こったときにでる蛋白を測定します。
低温レーザー治療器
【OSADA DIOTRON 1000V】
椎間板ヘルニア・脱臼・打撲・跛行・関節炎・変形性関節症・褥瘡(ジョクソウ)・外傷・血行障害を改善します。
パンオプティック検眼鏡
【Welch Allyn Pan Optic Ophthalmoscope】
眼底検査に使う機器です。
網膜の状態や血管の走行等を確認し、診断に利用します。
動物用自動心電図解析装置
【Fuluda ME α6000AX-D】
心臓の電気的活動を記録する機器です。心臓病や不整脈の診断に利用します。
超音波手術システム
【OLYMPUS SonoSurg】
超音波のエネルギーで、凝固しながら切開を行う最新の超音波メスです。肝臓などの臓器や脳腫瘍を、乳化・吸引することもできます。腹腔鏡手術には欠かせません。
顕微鏡
腫瘍の細胞診や糞便内の寄生虫の検出に役立っています。
各種ホルモン測定装置
甲状腺ホルモンやプロゲステロン、コルチゾールなどの血中濃度を迅速に測定することができます。その日のうちに測定可能になりました。ホルモンの病気や交配適期を調べることが出来ます。
電解質測定装置
Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Cl(クロール)といわれる電解質を測定します。
鍼治療
鍼治療と低温レーザー治療器の組み合わせで、椎間板ヘルニアの術後のを早めます。
トノペン
【TONO-PEN VET Reichert】
眼圧を測定する機器です。デジタル表示で簡単に眼圧が測れます。緑内障やブドウ膜炎などの病気の診断に利用します。
腹腔鏡
【KARL STORZ製】
お腹を大きく切らずに腹腔内臓器の検査、手術を行えます。
麻酔モニター
手術中の心拍、心電図、体温、体内の酸素、麻酔濃度、二酸化酸素濃度、血圧などをモニターし手術中の安全な麻酔に役立てます。